■ 概 要
製造初年1990年。
朝ラッシュ時において,急行列車の混雑が激しくなってきており,2扉クロスシート車では対応出来なくなっていた。一方,3扉ロングシート車では長距離利用者へのサービス上の問題があるため,両者を折衷した3扉転換クロスシート車を新製することとした。
車内は扉間にシートピッチ900mmの転換クロスシート,車端部に座席幅450mmのロングシートを配置し,混雑の緩和と快適性の両立に配慮した。
車体は江珂鉄道で初となる軽量ステンレス車体を採用,軽量化と耐食性の向上を図った。扉間の側窓はクロスシートに合わせるように区切られ,戸袋窓と合わせ,5列の連続窓のような意匠とした。
一方、主要機器類は大きな変更はなく、直流直巻電動機と抵抗制御による組み合わせであるが、補助電源はSIV化された。
製造後は,急行列車の江珂寄りに連結され,5000系(2扉)と6000系(3扉)の混結による運転となった。
2008年以降、6400系の増備、急行列車の130km/h化に伴い定期急行運用を離脱し、一ツ葉口を中心に各停運用に投入された。これに合わせ、扉間のクロスシートを1列少なくし、代わりにロングシートを配置することで、乗降性の向上を図った。また、ワンマン運転に対応するため、機器の増設を行った。
|