■ 概 要
製造初年1992年。
8年ぶりに3扉ロングシート車を製造することになったが,その間の技術の進展を取り込み,軽量ステンレス車体,インバーター制御,回生ブレーキを搭載した。前面のデザインも大きく変更されており,ブラックフェイスの3面折妻である。
接客設備は,バケット型のロングシートとなり,座席幅も20mm拡大され450mmとなった。側窓は腐食の心配がなくなったため,一段下降式を採用した。側扉は,6000系同様のボタン式半自動ドアが採用されている。
主制御器はGTO素子を用いた1C8Mであり,155KWに出力が増強された三相誘導電動機を制御する。ブレーキは回生発電併用の電気指令式ブレーキを採用した。基本的には回生ブレーキを用いるが,制動力不足時、失効時及び手動選択により発電ブレーキが作動する。
製造後は,全区間の各停にて運用されている。
2008年から2015年にかけて全車に大規模更新工事が施工されており、制御装置の更新(IGBT化・1C4M方式)、化粧板の取替え、モケットの張替え、袖仕切りの大型樹脂板化、座席部へのつかみ棒追加(10人掛に3箇所、4人掛に1箇所)等の変化があった。
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