[ Diagram ] 江珂鉄道のダイヤ

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06.ダイヤ

06-1.ダイヤ作成上の留意事項

(1)輸送力設定について

  江珂鉄道のダイヤ作成にあたっては、幾つかの留意事項が存在する。
  まず、輸送力=列車の運転本数である。運転本数は多い方が待ち時間が減少し、着席可能性も高くなるため利用者から喜ばれるが、経営的にはコストが上昇し、状況によっては非効率になる。そこで、利便性と採算性を考慮のうえ、下表を設定し、これに見合うよう輸送力を設定している。

  朝ラッシュ時は、最混雑区間(江珂口)は国土交通省の長期目標である混雑率150%以下、それ以外の区間と夕ラッシュ時は乗車定員を満たす混雑率100%以下としている。
  一方、平日昼間時は輸送サービスの基本である全員着席を基準とし着席率100%以下、休日は季節・天候による変動リスクを考慮し、着席率150%としている。
  なお、上記の混雑率・着席率はあくまでも1編成内の平均値であり、改札口や階段の位置により編成内での混雑状況は一定ではない。特に江珂口の列車は、江珂駅が江珂側先頭に中央改札口がある構造上の問題により江珂側の車両が混雑してしまう。上記の目標数値は、これらも考慮した結果、設定されたものである。

(2)折返し時間

  折返し時間の設定について、6両編成であれば、最短3〜4分程度で可能だが、江珂鉄道は冬季に凍雪害により遅延が生じやすいことから、江珂駅と一ツ葉駅で10分前後、それ以外の駅では15分程度を標準に設定している(入替がある場合は左記に入替時間を追加する)。但し、線路容量が逼迫している朝ラッシュ時の江珂駅と一ツ葉駅はこの限りではない。
  なお、大雪・事故等により大幅な遅延となった場合は、当然上記の折返し時間を以ってしても対応できないので、運転整理が生じることとなる。

(3)緩急接続

  速達サービスを幅広い利用者に提供するため、遠近分離をしている江珂〜清滝間と高町〜一ツ葉間を除き、緩急接続型のダイヤを作成している。この為、清滝、二軒、高町では原則として緩急接続が行われているが、これに伴い各停の長時間停車が生じる他、パターンダイヤの都合上、各停の輸送力が過剰になってしまう。しかし、旅客流動分析により、メリットの方が大きいため、緩急接続を実施している。

 

つづく

 

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