[ Diagram ] 今後の動向

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06.今後の動向

 中原本線は,輸送量の減少傾向が続くものと予想されており,需要に合わせた減量基調のダイヤとするか,積極的なダイヤを編成し需要を刺激するか,現在検討中である。しかし,減少の原因が構造的なものであることから,需要の刺激は困難であるとの見方が優勢である。

 宮ヶ瀬線は,新宿〜神保原間は複々線化・3線化の完成により,朝ラッシュ時の混雑が緩和されたが,神保原以西では192%の高い混雑率となっている。2009年に神保原〜天上間の3線化が完成する予定であり,この際は混雑率も160%台まで低下する見込みであり,宮ヶ瀬線の輸送力増強も概ね終了することとなる。
 なお,残る計画区間である天上〜高坂間は,トンネル,橋梁等の大規模構造物が点在しており,財政事情や今後の輸送量の増加を勘案した結果,事実上凍結状態となっており,当面の間,着工される予定はない。

 他方,従来の中原急行は通勤通学輸送等の日常の輸送が主体であったことから,通勤電車による輸送サービス供給のみを実施していたが,輸送力増強等により線路容量に余裕が生じてきたこともあり,2008年から有料にて着席サービスを提供する施策を初めた。
 このような付加価値の提供は,需要の動向を見極めつつ,今後拡大することを検討しており,中原本線への導入や,都営線への直通運転の実施,中原本線の坂浜駅と宮ヶ瀬線の天上駅間を結ぶ連絡線を用いた新ルートの輸送サービス提供などを検討している。

(おわり)

 

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